講評
建築や施設開発の有り様が問われる現代に於いて、仮設・暫定利用の有期限構造物として極めて汎用性の高いモデルとして完成させたデザインを評価した。特にフロント材を上手く組み合わせた開口部のデザインは、仮設商業や集客装置としての可能性を飛躍的に向上させている。これまでも様々に利活用されてきた既存のコンテナではあるが、この作品はこれまでの弱点を克服した完成度の高いものであり、様々な条件下での商業活動や文化活動の普及に貢献しそうな可能性を秘めていると言える。このように時代背景、社会性、都市問題等々様々な視点から総合的に評価ができる成果として本年度のグランプリに選んだ。
アウディ千葉中央店
講評
自然公園地域内に立地する大型商業施設という難しい設計条件に対して、低層の木骨ラーメン構造による板張り内外装は、周辺の環境に配慮したデザインとして優れている。
高強度木造SE工法による大空間とTSオートドアは、子供やファミリーに配慮した設計であり、安全で気持ちの良い観光牧場にふさわしい内外観と共に、今後の商業施設のデザインを考える上で多くの示唆に富んでいる。
apris KEIHOKU
ホンダベルノ東葛 我孫子店
講評
郊外型の大型家電量販店ということですが、大型というだけあって大変ダイナミックな構成と、ここにやってくるお客様に対しての訴求力のおおきなパワーが感じられる。
それには一に、FIX部分を多角的に組み合わせてのR部分の表現にみられる力強さと、フロント材の的確かつ適度な扱い方によるせいかと思えます。
なおサッシュに使用されたブルーをコーポレートカラーとし、「ノジマブルー」などと呼んでいるなどは、なかなかしゃれたやり方だと思う。
講評
幾つものエレメントを小器用に組み合わせ構成されたフロントによるフロント部分が実に可愛い表情となっている。そんな言い方がよいかどうかはともかく、その可愛さにかかわらず、ガラス突き合わせのFIX、また五角形のドッフ部分など、比較的難しいディテールがあちこちに散在していながらそれらを上手にこなしていてそつがない。またフロント材以外にもトステム製品が多用されているのも(例えば住宅用サッシやスチールドア)この際貢献度大と言えるだろう。
ピエトロパルコーネ 国立店
・設計事務所:大和ハウス工業株式会社多摩支店 様
・建設会社:大和ハウス工業株式会社多摩支店 様
・製作会社:サンアルミ建材株式会社
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